転職した。
転職しますた。
まあ余りブログに書く事でもないけど。
そんな訳で、ここんとこ、ブログの事を私はすっかり忘れてました。
今後もしばらく更新する余裕は無いかもしれません。
覚えなきゃいけない目先の事は幾らでも有って、
でもそんな時に限って哲学とか心理学の本とか私は読みたくなる。
こんな本読んじまった。
- 作者: 森鴎外
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1948/12/17
- メディア: 文庫
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いやー、もう青年でもないよなー。
……ということを確認してどうする。
鴎外らしいというか、とてもクールで頭が切れそうな
人物を主人公にしているのはおもしろかったけど、
ラストでもう少し主人公の虚脱感が伝わってくればなーと
思いました。
医学生の友人との友情と同性愛が入り混じったような
関係は結構萌えました。
萌えると言えば、夏目漱石をモデルにした人物が講演する場面は
なんか妙に迫力があって何度か読み直しました。
ユーモアがあって自分をギャグのネタにしつつも、
人生とか文学とかについて余りにも真剣に考えているので
異常な緊張感が人々に感染していく感じ。
講演が終わった後、客達があっけにとられつつも、
会場全体が静まり、それぞれ自分の思索に沈んでいって、
海の底でうごめいているような雰囲気が妙に印象に残りました。
私も今沈みたい気分なのかも。