政治過程@横浜市、2005.10 〜 2006.1
ところで、ホリエモンさん逮捕の大見出しが載った
24日の日経新聞には、43ページ目の社会面に、
下の方の「窓」という小さいコーナーで、
横浜市が主要繁華街に合計250台の防犯カメラを
設置する事に決めた、という記事が載っていました。
横浜駅周辺、みなとみらい21、関内、関内、新横浜、
の5箇所に設置するそうです。
そしてこれが珍しい、というか全国初の試みの点は、
防犯カメラの管理を警察に任せず、
自治体が直接する点だそうです。
東京新聞さんのサイトより(1月24日発表分と思われる)
繁華街に防犯カメラ250台 横浜市
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060124/mng_____sya_____012.shtml
私は、「あれ、新宿とかじゃすでに防犯カメラが付いてんじゃなかったっけ?」
と初め思いましたが、この記事を読んで、新宿の歌舞伎町のは
警察が設置してたんだと初めて知りました。
(東京都の場合は、警視庁というのかな?)
防犯カメラの設置については、個人情報やプライバシーを
政府がどこまで管理するのかなど、いろいろ難しい
問題があると思いますし、私はこの件については
まだ十分良く分かっていません。
ただ、こういうのも今後、中央の日本政府ではなくて
地方自治体政府レベルの問題として話し合われる事は
増えそうだな、と私は思いました。
ところでその横浜市の決定ですが、
次の横浜市のサイトの「横浜市防犯カメラ情報管理検討委員会」
のページを見たところ、ちょっとびっくりしました。
横浜市防犯カメラ情報管理検討委員会
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/koutai/cameraiinkai.html
これによりますと、7人の委員で、1月23日に
14時00分から16時00分までの2時間の非公開の話し合いで
この最終決定を決めたようです。
まあ審議会などや市民への意識調査などを
地道にやってきた上での決定のようなのですが、
昨年の10月31日にこの委員会が開催されてから、
月に1回程度の委員会で、
3ヶ月経たないうちに決まるっていうのも
早いもんだなーと私は思いました。
横浜市の記者発表資料(平成17年10月21日)より
横浜市防犯カメラ情報管理検討委員会を設置します!!
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/koutai/cameraiinkaisetti.html
まあ小回りの利く地方自治体ならではの
スピーディーな意思決定という点では
効率の良い会議なのかもしれません。
今後、地方分権が進んだら、あまり他の地方の事なんかは
人は興味持ってる余裕も無いだろうし、
どっちかといったら中央政府レベルの話題の方が
なんとなく華やかで(劇場的というか……)
興味が行くような気もします。
特にネットなんかだと。
私はこの前この本を少し読んでから、(↓)
政策過程論という政治学の分野に多少興味があるので、
ある政策が良いのか悪いのかはなるべく横に置いといて、
ちょっと地方の政治過程というものも調べてみたいなと思いました。
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政策過程論というのは英語だと「Policy-Making Process」というのかな?
「政治過程論」という政治学用語とはまた別なんだろうか?
どこまで学問用語なのか、私は政治学には疎いので
良く分かりませんが……。
あと、今回横浜市で、防犯カメラの管理
(審議会の資料等を見ると、映像データは
ビデオではなくてコンピューターのハードディスクに
たぶん保存されることになりそう)
を神奈川県警ではなくて自分達でやることにしたのは、
神奈川県ならではの地方的な特色があるのではないか
とも私は思いました。
しばらく前、「神奈川県警といえば内部不祥事隠し」
というイメージがありましたし……。
今回の決定と関係あるのかな?
「NHK 週刊こどもニュース」のサイトより('99/12/12 放送分)
神奈川県警察本部の元本部長ら起訴
http://www.nhk.or.jp/kdns/_hatena/99/1212.html
ところが3年前、神奈川県警察本部の警察官が、覚醒剤を使うという法律違反をしていた疑いがあったのに、そのときの警察本部の本部長が、「事件を隠してなかったことにしてしまえ」と命令してしまいました。
このため、監察官は、警察官の犯罪を調べずに、事件を隠そうと動いてしまったのです。
警察の悪いことをチェックできなかったのですね。
まあ10年前の話ですけど。