陰摩羅鬼 あと3分の1


陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)

陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)



ようやく510ページまで読みました。
でもまだこれで全体の3分の2……。


ゴシック・ミステリーの雰囲気がありそうなんだけど
あんまり感じられない気が私はします。
単純に風景や場面の描写が少ないからだろうか?
語り方が、複数の人物が交代して一人称で
語っていく形式のせいだろうか?


もっとおどろおどろしい雰囲気を出しても
良いように私は思いました。
大量の鳥の名前を画数の多い漢字でダーっと羅列するのも
字面のビジュアル・インパクトはありますが、
雰囲気とはまた違うしなー。
むしろデータベース的というか、いまどきなというか
ちょっと軽い印象を私は受けました。


ところで本作では閉鎖的な洋館が舞台ということもあって、
開き直ったようにメイドさんなどが登場しますが、
何か「これってやっぱ萌えなのかな?」とか思って
ユーモラスな感じが私はしてしまいました。


この作品はむしろゴシック・ミステリーのパロディ
を狙ってるんだろうか?