「公的な仕事をしたい」との役人の主張について

今日の新聞で気になったこと。



(1)日本政策投資銀行の総裁の発言


今、小泉内閣郵政公社の民営化の次の課題として
進めている件の一つに、政府系金融機関の統合が有ります。


政府の経済財政諮問会議が、8つある政府系の金融機関に対して、
其々それぞれの意見をヒアリングしました。
まあリストラする前に、当事者の話を一応聞いとくという
意味合いでしょうか。


の中の一つ、日本政策投資銀行の総裁の
発言が私のつぼを突きました。


経済財政諮問会議のメンバーからの、「政投銀の人材や情報収集力は
民営化の方が生きる」という意見に対して、
日本政策投資銀行の総裁はう応えています。



「公的な仕事をしたいとの意識が行員には強い」



まあ、そりゃりたいでしょうけど……。


自分のりたいことを仕事に出来て、
世の中でも認められたら、そりゃ幸せだろうな、とは私も思います。


でも、の場で言うきは、


「市場は万能ではありません。特に、私達のっている地域再生や環境対策へのサポートは規模やリスクが大きく、また公共財的な性格が強いので、“市場の失敗”が起こる恐れが強く有ります。」(適当)


とか、まあ上のは適当ですが、自分達の仕事が民営化したり市場に任せちゃ
いけないということを、何かしらデータとロジックで説明するべき席だと、
私は思うんでよね。


それを、「公的な仕事がりたいから」って……。


まあ素直で良いとも思いますけど。


でも、同じ仕事をして、同じぐらい地域の市民とか倒産を免れた企業の従業員から
喜んでもらえるなら、
株主が何所どこでも違いは無いのでは……。


「政府系」というブランドとか肩書きを維持したいという
目的が有るんだったら、それそれで人間の欲望としては正しい姿だと思います。
私は自己紹介する時、会社に肩書きとかブランドとか欲しいです。


自慢出来る肩書きを欲しくないという人には、私は会った事有りませんが、
まあういう欲望を持ちつつも人前ではちゃんと隠すとか、
あるいは自分のコンプレックスをギャグでネタにるとか、
しくは上昇志向を公言してういうパワフルなキャラで生きるか、
いろいろ世間では有ると思うんですけれども。



でも、政府系というブランドを維持したいというロマンチックな
目的が有るなら、民営化しちゃ危ないという点をクールにアピールした方が、
手段としては良かったんじゃないかと、他人事ながら私は思いました。



まあの後で、「公的な存在は絶対ではない」とも総裁は話しておられますので、
「当たり前だろ」とう気が益々ますますしないでもないのですが、
発言の要旨しか記事には載っていなかったので、
私の読み違いだったら失礼しました。



他に、2番目の「今日気に成った事」として、
増税について進めている会議体として、
首相の諮問機関である「政府税制調査会」と
自民党の「税制調査会」と言うのがニュースに出てきますが、
の2つは違うんだよね?
という事などが有ったんですが、まあ又の機会に調べます。