ギロロさんが出た

白イトコロガアッタカイ…



ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコックという人の
完全コピー楽譜を私は見つけました。



ハービーハンコック ピアノソロ

ハービーハンコック ピアノソロ



60年代のマイルス・デイビスのバンドでの
「枯葉(Autumn Leaves)」の完コピが入ってたので、
私はびっくりしました。
あの超すげーソロが、これを買えばできてしまうのか!?
(この時点ではそう思った)



でもぶっちゃけありえないぐらい高かったので、
凝視だけして私は店を出ました。



そのあと歩いてたら、カラオケ屋なのかスタジオなのか
よく分からない店で、1時間1,000円で
ピアノを弾かせてくれる店がありました。



本物の生ピアノかー。
良いなー。
弾きたい。



私は安物のキーボードは持ってるんですが、
一度に5個ぐらいの音しか出せないんですよね。
いったいいつの時代のキーボードだ。



その店の予約状況を聞いてみたら、
午後の早い時間だったせいか空いてたので、
私は思わず予約してしまいました。
それで、先ほどのハービー・ハンコックの楽譜も
思い切って買うことにしました。
これは良い物だ……。



あと途中でコンビニによったら、「ケロロ軍曹」というアニメ番組の
玩具菓子があったので、こっちも衝動買いしてしまいました。
ケロロ軍曹」という作品は、
(地球で言うところの)カエルの姿をした宇宙人である
ケロロ軍曹の一行が、地球を侵略するためにやってきたところ、逆に
とある一家との間で友情とかスケベ心とか服従心が芽生えて
その家に住み着いてしまう、というお話です。



いろいろな漫画とかアニメのパロディが入ってるので、
私の同世代でも割と楽しめるのではないでしょうか。
特に「機動戦士ガンダム」というアニメ作品のパロディが
多い気がします。
なんといっても、主人公のケロロ軍曹ガンダムのプラモデル
(いわゆる「ガンプラ」)が大好きな方で、
「もっとお小遣いを上げて欲しいのでありますっ!」と
賃上げ要求をされるシーンが頻繁にあります。
ケロロ軍曹は掃除などにこき使われております)



ケロロ軍曹 1 [DVD]

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変な生き物が平凡な一家にやってきてドタバタを起こすギャグ漫画、
という意味では、藤子・F・不二雄先生の
ドラえもん」とか「おばけのQ太郎」の形式を踏襲しているのですが、
それをちょっとひねったところが私には面白いのです。



どこら辺がひねっているかというと、その宇宙人たちが
お調子者のおやじ気質だったり、戦闘オタクだったり、
ぶりっこしてるけど実は凶暴だったり、機械オタクだったり、
うまく仲間の輪に入れない寂しがり屋だったり、
という困った方々ばかりなのです。
さらにチームワークも(普段は)ゼロなんです。



私の好きなキャラは、そのうちの、戦闘オタクである
ギロロ伍長です。
あと寂しがり屋のドロロ兵長も捨てがたいですね。



そんで、玩具菓子を開けたら見事にギロロ伍長が出たので
こいつは幸先が良いと私は感じました。
(本日の画像を参照の事)



で、私はピアノを弾かせてくれる店に入ったのですが、
ピアノはYAMAHA製のアップライト型でした。
アップライト型というのは、縦長のタンスみたいな箱のピアノです。
対して、鉄の弦の部分が横に寝ているデカイやつはグランドピアノです。



音を出してみたら、予想以上に大きい音がしたので私は驚きました。
バンドでキーボードを弾く時って、ホーンとかドラムの音の間から
自分の音を拾うのがやっとだったので……。
音圧も皮膚で感じることができました。
そりゃ、鉄の弦にハンマーで叩きつけて、でかい木の箱の中で
共鳴させるんだから、響くよな。



でも昔弾けた曲が全然弾けなくなっていて悲しかったです。
指は動かないし、忘れてるし。



辛うじてバッハという作曲家の「インベンションとシンフォニア
という曲集の何曲かだけ指が覚えてました。
あとチック・コリアの「スペイン」の出だしとか。



さらに、せっかく買ったハービー・ハンコックの楽譜も、
難しくて弾けませんでした。
当たり前ですが……。
まったくハービー・ハンコックは、右手で旋律を弾きながら、
なんで左手であんな和音を展開していけるんだろう。
それも、即興で!



凄いピアニストといえば、土曜日の日経新聞の文化面に、
中学生がなんかの音楽コンクールで一位をとったという
記事が出ていました。
私がすごいと思ったのは、彼の選曲がバッハの「パルティータ」を
初め、メンデルスゾーン、ベルク、リストという作曲家の曲だったことです。
すごい組み合わせだ……。
しかも、その中学生の演奏は機械的ではなく、生き生きと演奏したそうです。
私は試したことはありませんが、リストって最も技術的に難しい
作曲家だと何かで読んだ気がします。
これで中学2年生とは……怖い子!



私は社会人になるにあたって、もう音楽は一度捨てようとか
思ってたんですが、何か久しぶりにピアノ弾いたら、
こうやって時々弾いてみるのも良いなーと思いました。



どんどん下手になり、曲も忘れ、新しい曲を暗譜することも
出来なくなっていくのはつらいですが、
まあ私はあまり趣味の無い人間なんで、
今からでも今後の人生を考えたら遅くないかもしれません。



そういえば、金曜の夜に友達がDJをするというので
私は某クラブに行ったのですが、
彼はもう7年ぐらいDJを続けてるんです。
会社員と両立してよくやるよなー、いつまで続くのかな、
と私は少し冷ややかに見ていたんですが、
すごく人が集まって盛り上がってたので感心しました。
また、DJ仲間とか常連の友達がたくさん出来ていて、
うらやましくなりました。
遊びにしても、やっぱ何年か続けているとこんなに
広がりが出てくるもんなのか、と感心しました。



私は50歳ぐらいから漢詩でもやろうかな、とか思ってましたが
ピアノも候補に入れとこう。
それで、2043年になったら、4人合わせて260歳という
ジャズバンドでも結成しようかな。



とか、そんなこといってんのも、年末商戦で忙しくて
私が現実逃避したいからですな。
去年の今頃も何か習い事やろうとか思ってたような気が……。






ところで、その友達のDJから紹介された若いカップルとの出会いが、
私にはちょっとしたカルチャーショックでした。



私の友人「彼は俺の友達の ricamo(仮名)」



「こんちは」


男の子「こんにちはー、カズ君(仮名)でーす! 
    こちらは彼女のちーちゃん(仮名)」


女の子「ちーちゃんでーす! よろしくー!」


男の子「えへへっ!」



私が紹介を受けたその人たちはおそろいのラッパズボン
(というか建設職人の履く作業着?)を履いて、
手には白い手袋(暗いところで光って見える)をしていて、
私はディズニーランドのミッキーマウスとミニーマウス
に出会った気分でした。
そしてチュッパチャプスの飴を私にくれました。
良い人たちだ……。



ちょっと私はそのとき、彼らのキャラが本物なのか、
判断できなくて迷いました。
本気で心の中の幼児的な人格の部分を出してしまっていいのか、
それともこういう場所での、一種のお約束みたいな
社交の方法としてキャラを演じるだけのゲームなのか、
私は判断がつかなかったんです。



私は適当に楽しそうに挨拶を交わしたんですが、
ルールが理解できず頭が混乱していて、目では笑えてませんでした。
彼らが本当に地でこういうキャラだとしたら不信感を抱かせたんじゃないか、
あるいは彼らが漫画みたいなキャラを演じるゲームを持ちかけていたんだったら
私が乗り切らなかったことで彼らを傷つけちゃっていないか、と心配になりました。
でもそのあと一緒に踊ってたらそんなことは忘れてしまいましたが。



もっと空気の読める人間になりたい!