伊藤元重先生の「経済教室」をちょこっと勉強してみる(3)割引現在価値

12月14日の日経の「経済教室」に出てきた、


(ある土地を購入すれば、賃料の収益で毎年100万円を稼げるとした場合)


仮に物価が年率2%ずで上がっていくと予想されれば、賃料も2%ずつ上昇すると考えてよいだろう。


2%ずつ拡大していく将来の賃料を4%の金利で現在価値に割り引くと5,000万円という計算上の地価を割り出せる。

という文の「現在価値」とは、経済学用語で言うところの
「割引現在価値」を指してるんだろうと私は思ういました。




スティグリッツ 入門経済学

スティグリッツ 入門経済学



の、490ページの用語解説より




割引現在価値 present discounted value 


将来受け取ることができる金額が現在ではどれだけの価値があるかを示す指標。


例えば、銀行に預金すると、複利で年間7%の利子率が付く場合、
10年間預けっぱにしておくと、約2倍になります。
なので、この場合、10年後の1億円は、現在の価値に割り引けば
5,000万円になります。
ほんまかいな。



上記のテキストの206ページを参考にすると、
算出するための一般的な式は、



 (1年後の100円の現在割引価値)=(100円)÷( 1 + 利子率)




上の記事の例だと、現在の5,000万円は、銀行に1年間預ければ、
4%の金利の場合なら5,200万円になっています。
同時に、ある土地の賃料が現在100万円なら、
1年後には2%のインフレにより、102万円の収益を稼げるように
なっています。



しかしこの前後がまだ私は十分理解できていないので、
これだけでは意味無さそう。



たった一ページの解説記事なのに、ずいぶん読み応えがあるわー。
……すでに1週間前の記事になっている!