ハートで感じる英文法*会話編

NHKテレビでやっている
「3ヶ月トピック英会話ハートで感じる英文法*会話編」の
テキスト(2006年2月号)を私は買ってみました。
http://www.englishatheart.info/



時制の一致の感覚的な説明として、昔話が材料に使われています。
(32ページ)
昔話では例えば、


「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました
 ある日、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きました
 ……」


のように語られますが、文が全て過去形でも誰も不思議に思いません。
話全体が過去の事だという大枠に入ってしまうので、
中身の部分も過去形で語られる、というような説明。
(私の理解が間違ってるかも)
テキストでは「箱が過去なら中身も過去」という言葉で表されています。
英語の時間の表現は、物理的な時間に対応しているのではなくて、
話し手の「ながめ方」に有るんだとの事。
言われてみると私もなんとなく分かった気に成りました。



でも一時的な行為を表す動詞の場合は分かる気もするんですど、
be動詞が「was」とか「were」に成るのは
私は未だ感覚としては体得出来ないでいます。
たとえば、「おや、ジムはアメリカ出身だと私は思っていました。」が
「Oh,I thought that Jim was from the USA.」(31ページの例文より)
となるのが。



混乱してきたので、以前買っただけで読んでなかった



マーク・ピーターセン英語塾

マーク・ピーターセン英語塾



を引っ張り出してきて読んだら、こんな例が紹介されていました。



例えばコンビニで2,001円の買い物をして、3,000円を渡した時に、
レジの人に「1円ありませんか?」と訊かれたとします。
そして、無いだろうと思ってたけど、財布を覗いてみたら有った、とします。
その時、日本語では、「有った!」とよく言います。
でもこれは英語では出てこない言葉で、今目の前に1円玉が有るんだから
「有ります!」と言ってしまう、とのことでした。
英語では、「昔は無かったけど、今は有る」という感覚だそうです。



先の例だと、語り手にとっては、
過去の時点では Jim さんはアメリカ出身の人であって、
現時点ではアメリカ出身の人ではない、
ということなんだろうか。
なんか見えてきたような、まだ見えてないような……。
考えてると、言葉と意識がどういう風に繋がってるのか
不思議な感じがして、クラクラしてきました。