CPIもGDPデフレータもどっち(の変化率も)上がっていた……

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昨日、CPIは上がってるのに、GDPデフレータはなんで下がってんのか
考えてみたんですが、どうも良く分かりませんでした。



そこで、GDPの各要素にばらしてみりゃ良いじゃん、と思って
内閣府に所属する経済社会総合研究所の統計情報サイトを見てみました。



内閣府経済社会総合研究所
http://www.esri.cao.go.jp/



ここにデータが有ったのであれこれExcelでいじってたんですが、
どうも数字が合いませんでした。
で、もう一度経済学の教科書を良く見たら、私はGDPデフレーター
その変化率をごっちゃにしていた事に気づきました。
あらら……。



GDPデフレーターの定義は、「名目GDP ÷ 実質GDP」でした。
私は勝手に変な式を作って計算してました。




CPI(Consumer Price Index、消費者物価指数)も、
それ自体は、ある年や月の物価を、別の年や月を基準にした
百分率で表したものであって、
「上がったとか下がった」というのは、あくまで
CPIの変化率だったんですね。




そこで初心に帰って、計算し直しっすよ。
今回は、上記のサイトからより正確なデータを使おう。



「トップ > SNA >統計資料」と来て、次のページから、
2002〜2004年度通期のデータを「長期時系列」から、
2005年度4〜6月期の季節調整・年度換算のデータを
「長期時系列(GDP・雇用者報酬)」の
「平成17年4-6月期・2次速報 実額表」から
頂きました。



統計資料
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/toukei.html#qe



出ました。



名目GDP 実質GDP GDPデフレータ デフレータ昨年比 CPI
2002年度 497兆5303億円 513兆5364億円 96.88 −0.8%
2003年度 501兆6488億円 524兆0081億円 95.73 −1.19% −0.2%
2004年度 505兆5472億円 534兆0731億円 94.66 −1.12% −0.2%
2005年4〜6月期 510兆7360億円 544兆5050億円 93.80 −0.91% −0.2%


……GDPデフレータ昨年比も、まだプラスには転じてませんが、
ちゃんとゼロの境界突破に近付いておられました。



というか、私が計算するまでもなく、すでにより詳しいデータが
次のCSV形式ファイルで用意されてるのであった。



年度デフレータ―(前年度比)
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe052-2/rdef-fy0522.csv



どうやら2002年度をどん底として、デフレーターの下がり方の傾きは
緩やかになってるようですね。




★本日の教訓★ 生兵法は怪我の元