ライプニッツ式計算法

先日、「割引現在価値(将来受け取ることができる金額が
 現在ではどれだけの価値があるかを示す指標)」
の算出方法を勉強していて、


 (1年後の100円の現在割引価値)=(100円)÷( 1 + 利子率)


という1年後の式を、まあ、なんとなくは理解したっぽいのですが、
「今後、毎年2%ずつ地価が下がっていく」という風に
継続的な変化がある場合はどうするんだろう、という点が
少し私は引っかかっています。
っていうか理解できてない。



で、この本の「第6章 時間とリスク」の補論に、
数年後の現在割引価値の算出公式が載っていました。



スティグリッツ 入門経済学

スティグリッツ 入門経済学



の231〜232ページを参照すると、
100円の現在割引価値は、利子率を r とすると、



●(2年後の100円の現在割引価値)=\frac{ 100 }{( 1 + r ) ^ 2}
  


●(3年後の100円の現在割引価値)=\frac{ 100 }{( 1 + r ) ^ 3}



となります。


と、ほんのちょっと勉強は進んだものの……


今日はなぜか、もう勉強なんかやってられるか、という
気分に私はなってしまいましたので、
久しぶりに掃除機をかけたり、
たまった洗濯をしたり、
空のペットボトルをすすいで、ラベルをびりびりと破って
燃えないごみと資源ごみに分別したりとかしてたんですが(※昼の話)、
さっきたまたま別の用で「広辞苑」という辞典をひいていたら、
哲学者・数学者・神学者の故・ライプニッツさん(1646〜1716)の項に、
次の追加項目が記載されていました。


ライプニッツ式計算法


生命侵害による逸失利益の算定など、期限到来前の無利息債権の現在価格を算出する方式の一種。債権の名義額をS、弁済期までの年数をn、法廷利子率をrとすれば、現在価格Xは、


 X=\frac{ S }{( 1 + r ) ^ n}


となる。(「広辞苑」第四版 2663ページより)

ライプニッツすげえ。
私がやっと到達した地点は、300年前にすでに通過していたのか……。